令和二年六月二日より、講義を再開いたします。
- 加藤掌心
- 2020年6月1日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年6月5日

いつも、お心遣いを賜り誠にありがとうございます。 この度の新型コロナウィルスにおける感染防止対策に伴う休業要請の解除に伴い、 令和二年六月二日より、
通常講義を再開致すことと相成りましたので、お知らせ申し上げます。
皆々様におかれましては、依然ご不安とご心配もお有りかとお察し致しております。 晨慶庵書道教室では、できうる限りの新たな感染予防対策を持ちまして、 少人数制で、いろいろな意味においても、風通しの良い教室運営を心がけて参ります。 ちょっとだけ、お話しさせてください。 この度の疫病により、人々は、様々な不意の犠牲を払いました。 また、これまでと、これからの間にある現在において、 戸惑いも不安も当然ながら抱える日々が、しばらくは続くことでしょう。 加えて、本来ならば見なくても良かった人間という生き物としての姿も見え隠れし、 社会、個人に対して、ちょっとした不信感を覚えた方もおられたかもしれません。 それほどまでに、人間の全ては完全完璧、全能ではないということでもありますし、 問題の解決への道筋やその方法も、全ての人々が納得のいく心地の良い答えというものを、 持ち合わせて生まれてきてはいないということでもあるのかもしれません。 時代のしばらくは、正義という言葉が愛され、よりどころとされる暮らしでもありました。 言葉も、時代によってその意味や感触は、人間によって度々変えられてゆくものです。 個の営みが中心であってもなんら困ることのない現代では、
この正義という言葉が各々の立場や立ち位置を支えて、 強い価値観となってきたのも当然だと感じます。
しかしながら、人間の脳には、 他人と共存し仲良くなりたい、 仲良くありたいという機能的本能が備わっているのだそうですから、 事実、医療従事者の皆様への感謝、犠牲者への哀悼、その家族また罹患者、 仕事を失った方、暖簾をたたまざるをえなかった事業者の方々への慮り、 寝ずの日々を過ごされている、人々の暮らしの維持に試行錯誤の役所、 国の運営に関わる方々への感謝。 そういったことへ思いを馳せることができるのも、人間です。 正義の時代はいつしか通り過ぎ、変容によって、 善意の時代に足を踏み入れているように、私は感じているし、そう願っております。 またいつの日か、うねりはやってくるかもしれません。 その時はまた、心によって善い智慧を絞ることができたなら。
と、祷っております。 今朝、教室で育てているモンステラが、 新たな葉を広げました。 モンステラは、和名を「蓬莱蕉(ほうらいしょう)」といい、 「鳳来蕉」とも書かれます。 鳳は吉兆を示す霊鳥とされていることから、 新たな日々へ、皆々様の息災を心よりお祷り致す次第にございます。 今後とも、何卒ご指導のほどを宜しくお願い申し上げます。拝
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